結論から先に説明しますと・・、
印鑑登録とは自分だけの印鑑を登録すること
印鑑証明とは、その登録された印鑑が本物ですよということを証明
するためにあります。
そして、印鑑証明書とは、それを書面で証明したものということになります。
とても簡潔に説明すると上の通りですが、はじめての方には、これだけでは印鑑登録・印鑑証明の重要性や社会の仕組みとして成立している理由が分かりにくいと思いますので、印鑑登録と印鑑証明について、さらに詳しく下記で説明していきたいと思います。
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印鑑証明書って何?
まず、簡単に印鑑証明書について説明させて頂きます。
印鑑証明書とは、主に不動産・マンションや自動車の売買、公正証書を作成したりする時に使う大変貴重な証明書で、印鑑証明書とは、登録印鑑が地方公共団体に登録されているものであることを証明するためのものです。車を買う時に初めて「印鑑証明書を用意してください」ということを聞く人が多いかもしれません。
では、なぜこの実印や印鑑証明書が重要であるかと言いますと、地方公共団体により、「本人が登録した印鑑」であることが証明されているからです。つまり、信頼できる第3者が本人の印鑑の正当性を保証しているのです。
さて、この印鑑証明書ですが、実は少し変わった証明書で住民票のように発行の理由は聞かれません。そして、証明書を発行してもらうまでに、まず「印鑑登録」というのをしなくてはなりません。
「印鑑登録」とは何でしょうか?
平たく言いますと、自分が届け出る「ハンコ」をつまり「自分だけの印鑑」を登録するためのものです。
じゃあ、早速「印鑑」を買ってくればいいの?というと、そんなに簡単なものではなく、この「印鑑登録」に登録する「印鑑」というのはディスカウントショップショップに売っているような三文判やシャチハタは、役所に認められないことがほとんどなのです。
なぜなら車や家を買うような多額の買い物で用意する必要がある「印鑑」がその辺のディスカウントショップで売っているものでは、危険が多すぎるからです…。(最悪の場合、勝手に印鑑登録を変更される可能性だってないわけではありません…。)
印鑑登録の重要度はパスポートぐらいと言ったら言い過ぎかもしれませんが、それぐらい重要度は高いです。
ですから、通常は自分だけの印鑑をハンコ屋さんに行って作ってもらいます。最近はインターネットでもオリジナルの印鑑を注文できます。
そうして、「自分だけの印鑑」を作って必要書類などを用意して、役所に行って、印鑑を登録して、晴れて「印鑑登録」は終了となります。
※ちなみに「印鑑登録」された「印鑑」のことを「実印」と言います。
そして、ようやく「印鑑登録証明書」の発行です。「印鑑登録」を終えた後、必要な書類を用意して役所に発行してもらいます。
ざっと、「印鑑登録証明書」の発行について説明させて頂きましたが、実際には必要書類のことなど、知っておくことがさらにありますので、初めての方は当サイトのトップページからお読み頂ければと思います。
印鑑登録・印鑑証明についてのまとめ
印鑑証明書の提出を商取引の中で求めるというのは、民間企業同士の取引では、特に政府などに義務付けられているわけでも何でもありません。しかし、企業の取引や個人の売買契約で頻繁に利用されています。
例えば、上場企業で知名度が非常に高い企業どうしの取引であっても、普通に「印鑑証明書」などの提出が求められます。それはあらゆる取引のベースが、やはり「信用力」それも「信頼できる第3者の信用力」がベースになっているからにほかなりません。
印鑑を証明するという「印鑑証明」はそういった意味では、それほどコストをかけずに、取引において「信用」をお互いが確認することができるとても理にかなった商習慣と言えるかもしれません。
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