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タイムスタンプとは?

電子署名法が施行され、電子署名が実社会ににおける押印や署名と同様の法的効果をもつようになりました。

その中で、電子文書の正当性、とりわけ電子文書の作成時刻など「時間」の正当性を保証するのがタイムスタンプです。

タイムスタンプとはハッシュ値を利用した暗号化技術を応用して、文書の改ざんやなりすましを防止する機能で、電子署名における重要な機能の一つとして利用されています。

※ハッシュ値とは、与えられた原文から不可逆な一方向関数(ハッシュ関数)を用いて生成された固定長の値のこと。ハッシュ値から原文を求めることや、同じハッシュ値を持つ異なった文章を作成することは極めて困難であるため、ハッシュ値を比較することで原文が同一性をもっているかどうかの確認が可能になる。

インターネット「官報」ではすでに平成15年からアマノ社のデジタルタイムスタンプを利用した電子文書を作成しており、国立印刷局のホームページでは、それらの署名検証などを無料でできるようになっています。

タイムスタンプは、電子署名におけるセキュリティ面での重要性はもちろん、有効期限や失効などをシステマティックに行うためには欠かせない技術ですが、現在のところ公開鍵暗号化システムのようなスタンダードな基盤がありませんので、今後の動きには要注目です。

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【筆者プロフィール】

浅井美津子

保有資格である宅地建物取引士(免許番号:941700070)・簿記1級・販売士1級を活かし、長年にわたり、不動産、自動車などの売買契約業務から会計業務まで幅広く従事。社会問題から生活に関わる話題などについて、独自の視点で執筆活動も行っています。