印鑑証明書と実印は他人に預けない
印鑑証明書、実印を人に預けたり、貸したりすることは大変な危険がありますので、絶対にやめましょう。
他人はもちろんですが、例え家族や親族でもその家族や親族が騙されたり・盗難に遭遇することはないとは言い切れません。
実際に、2010年に起きた実印と印鑑証明書を利用した事件では、妻が夫の実印と印鑑証明書を利用して、公正証書を作成し、夫が多額の借金を背負うことになってしまいました。
大事な実印や印鑑証明書は、他人はもちろん、できれば金庫などで管理、保管することが最善の方法と言えます。
市場化テスト法案の施行により、今後は印鑑証明書の発行はますます多様化してくることが予想されますので、実印や印鑑証明書は、しっかりと保管しましょう。
スポンサーリンク
印鑑証明書、実印を人に預けないのまとめ
2010年の12月に、あってはならないことですが、市役所の人間が不正に印鑑登録証明書を不適正に交付したとして懲戒処分を受けていました。下に毎日新聞で報じられたニュースを引用しておきます。
【引用開始】
津市は28日、印鑑登録証明書を不適正に交付したとして、一志総合支所の職員6人を27日付で懲戒処分などにしたと発表した。
市人事課によると、今年8月、男性が同支所で印鑑登録証明書の交付を求めた際、男性が条例で提出が必要な印鑑登録証を出さなかったにもかかわらず、支所長の男性(59)の指示で、証明書を交付したとしている。
住民の男性は自動車運転免許証を提示し、窓口で「本人と分かっているのに、なぜ交付できないのか」などと言い、交付を拒否すると約2時間、もめたという。職員が交付の可否を市民課に相談し、市民課は交付を認めなかったが、支所長が交付した。
公務員の信用失墜行為として、支所長を戒告、交付業務を担当した支所市民福祉課市民担当副主幹の女性(57)ら3人を文書厳重訓告処分とした。また、監督責任を問い、支所市民福祉課長の男性(56)と支所副総合支所長の男性(57)を口頭厳重注意と口頭注意処分にした。(毎日新聞 2010年12月29日 地方版)
【引用終了】
印鑑証明書や実印に絡んだ事件は非常に多いですが、今回は不正交付です。このニュースが報じている厳重処分という意味は、やはり印鑑証明書や実印を悪用されてしまうと、場合によっては大きなトラブルに巻き込まれる可能性があるので、交付側も最大限、慎重に交付を行う必要があるということにほかなりません。
例えば、パスポートがこんなに簡単に交付されてしまうと、市民としては不安で仕方ありませんよね。
ですから、印鑑証明書や実印は、信頼できる人と言えども、任せっきりというのは決してよくありません。どのように管理しているのか、そしてセキュリティはどうか、それともそういったコストを考えると、個人としての印鑑登録は廃止申請をした方がいいのか・・・などを考える必要があるかと思います。
スポンサーリンク